こんにちは、鬼塚祐一です。大阪での資産運用セミナーの質疑応答で、このような質問がありました。
「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)と選択制DCはどちらがいいですか?」
勤務先で企業型確定拠出年金の仲間である選択制DCが導入されているそうです。
選択制DCと個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、併用ができません。
まず、どちらも、所得税と住民税が安くなる金額は同じです。
では、選択制DCは、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)と何が違うのか?
まず、メリットは、
・社会保険料が安くなる
・運営管理手数料を会社が払ってくれる
です。
ただ、メリットがあるということは、デメリットがあります。
社会保険料というのは、健康保険料や厚生年金保険料のことです。
厚生年金保険料が下がるということは、将来、受け取れる年金が減るということになります。
どれくらい減るかは、下記の計算式で算出できます。
毎月の掛金×5.481÷1000×掛金拠出月数
たとえば、選択制DCの掛金を月2万円にしたとしましょう。
40歳から60歳までの20年間、つまり、240ヶ月積立をするとします。
すると、計算式は、
2万円×5.481÷1000×240ヶ月
となり、答えは、
2万6308円
になります。
つまり、老後の年金が、年間2万6308円減ることになります。
仮に65歳から90歳まで生きたとしたら、65万7700円減るわけです。
ただ、今の社会保険料は安くなるので、トータルで比較する必要があります。
これまで、個別相談で何名か試算する機会がありました。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)のほうがお得な人と、選択制DCがお得な人は、半々くらいでした。^^
ちなみに、計算式は、社労士さんに教えて頂きました。
なぜ、前述の計算式になるかというと、厚生年金の報酬比例部分が、
平均標準報酬月額×【5.481÷1000】×平成15年4月以後の被保険者期間月数
という計算式で算出されるからです。
知識ゼロでも資産運用が始められる!賢く増やす貯蓄セミナー
の全国ツアー、大阪は終わりましたが、まだ、福岡、東京、名古屋があります。
福岡と東京は、すでに、満席です。