こんばんは、鬼塚祐一です。ソニー生命の米ドル建終身保険のメリットとデメリットを徹底検証していきたいと思います。
ソニー生命のドル建て保険なんですけれども、2020年3月30日の日経電子版に記事が出ました。
どんな記事かというと、販売停止と書いてありました。
実は、ソニー生命のドル建て保険は、販売停止になっております。
ただ、すべての商品ではなくて、米ドル建一時払終身保険という、保険料を一括で払うタイプだけが販売停止になっています。
一括じゃなくて、毎月保険を払っていくタイプの米ドル建終身保険は今も販売されてます。
今回は、その米ドル建終身保険のパンフレットを見ながら、検証してきたいと思います。
パンフレットには、35歳男性の契約例が載っています。
保険料は176.20ドルです。
1ドル=100円だとしたら、1万7620円ということになります。
60歳までの25年間払います。
死亡保障は10万ドルです。
お亡くなりると、1000万円受け取れますよというタイプの保険です。
ドル建て保険を検討している多くの方は、死亡保障よりも、どちらかというと、貯蓄を増やしたいというのが目的ではないかと思います。
では、貯蓄を目的と考えたときに、どれくらい増えるのか見ていきましょう。
25年間の払い込み総額は、528万6千円です。
それにたいして解約するといくら戻ってくるのか?
553万円です。
25万円ほどプラスです。
銀行に預けておくよりも、有利だなという感じがしますよね。
それに、死亡保障1000万円も付いていますし。
これが、ソニー生命の米ドル建終身保険のメリットです。
次に、メリットがあればデメリットもあるので、その辺もお話ししていきたいと思います。
ドル建て保険の中身が何で運用されているかご存知ですか?
アメリカの債券で運用されています。
1969年カから2015年までのデータを見てみると、アメリカ債券を含めた外国債券の年率は3.7%です。
では、この期間の、外国株式はどうだったのか?
7.4%でした。
つまり、債券は株式に比べると、リターンがずいぶん低いということが分かります。
そのぶん債券はリスクも低いという特徴があります。
ただ、債券だとあまり増えない。
とはいっても株式はリスクが怖い。
そこで登場するのが、分散投資という方法です。
株式と債券のどちらにも投資をすることで、どちらのメリットも得てしまおうという手法です。
分散投資をした場合の年率は、6.4%です。
この分散投資を、初心者でも、カンタンに出来る商品が、投資信託というものです。
100円から積立が出来るので、気軽に始めることが出来ます。
では、ソニー生命の米ドル建終身保険の代わりに、投資信託で積立したら、どうなるか試算してみましょう。
利率は6%で計算してみます。
月1万7620円を60歳まで積立すると、いくらになるでしょうか?
1230万円になってくれます。
ソニー生命の米ドル建終身保険はいくらでしたっけ?
553万円でしたよね。
その差は、677万円ですから、全然、違ってきますね。
ただ、投資信託にすると、1000万円という死亡保障はありません。
なので、1000万円の死亡保障が必要な場合は、別途、保険に入っておかなきゃいけません。
そこで、コスパの良い、掛け捨ての保険を探してみることにしました。
・保険金1000万円
・保障期間25年
という条件で、比較ツールで検索してみると、1番安いのは、メットライフ生命でした。
保険料は、月々わずか1840円です。
25年間の支払総額は、55万2000円です。
投資信託の1230万円から、この保険料55万2000円を引いたとしても1174万円になります。
このように、投資信託+掛け捨ての死亡保険、という組み合わせを選択肢に入れると、新しい世界が見えてくるかと思います。