こんばんは、鬼塚祐一です。プレミアムコンサルのお客様から聞いた話です。
ゆうちょ銀行の窓口に行ったときに、円奏会という投資信託を勧められたそうです。
円奏会というのは愛称で、正式名称は、
東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)
です。
試しに、検索してみたら、口コミや評判が、ほぼ見当たりませんでした。
では、円奏会はどんな投資信託なのか?
今後の見通しはどうなのか?
ゆうちょ銀行で、
「リスクが低いですよ。」
と勧められたそうです。
本当にリスクが低いのか?を調べるために、目論見書を見てみましょう。
目論見書というのは、パンフレットみたいなものだと思って下さい。
こういうのです↓
https://www.tokiomarineam.co.jp/pdf/635048_Plan.pdf
1ページを見ると、円奏会の中身が何で運用されているのか?ということが記載されています。
https://www.tokiomarineam.co.jp/pdf/635048_Plan.pdf
70%が国内債券です。
国内債券といえば、ローリスクです。
つまり、郵便局員さんの、円奏会はリスクが低い、という説明は合っていることになります。
ただ、リスクが低いということは、リターンはどうなると思いますか?
当然、リターンも低くなります。
現在の国債の金利を見てみましょう。
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/japan
2年もの、5年もの、10年もの、はマイナス金利です。
20年もの、30年ものだとプラスですが、ゆうちょ銀行の定額貯金より、ちょっとましなくらいです。
であれば、定額貯金でもいいのではないか、と考えることも出来ます。
というのも、円奏会は、投資信託ですから、信託報酬という手数料が発生します。
運用会社である、東京海上に、手数料を払うことになります。
この信託報酬がけっこう高いのです。
0.924%です。
仮に、100万円分投資したとしたら、1年間で、9240円の信託報酬が引かれます。
10年間だと、9万2400円も引かれます。
しかも、それだけではなくて、ゆうちょ銀行にも、手数料を払う必要があります。
購入時手数料というものです。
1.65%です。
金額でいうと、1万6500円です。
購入時手数料と信託報酬と合わせると、10万8900円にもなります。
リターンが低いのにもかかわらず、10万円以上の手数料を払うと、どうなるでしょうか?
あまり、増えなさそうだな、ということは容易に想像できますよね。
では、どういう投資信託を選べば、効率よく増えてくれるのか?